サガフロンティアっていうゲームのアセルス編に登場するオルロワージュ様と零姫から妄想した島国です。

ざっと説明するとこんな感じ。

■アーサー(オルロワージュ)
魅惑の君 無慈悲な王 薔薇の守護者 闇の支配者 美しき方 裁きの主 妖魔の君 と色んな通り名を持つ。
何者も魅了する力を持っていて百人もの寵姫を抱えてる上級妖魔。
とっても強いが敵や気にくわない相手には残酷な仕打ちをする妖魔界の頂点に立つ男。
一度手に入れたものを決して離さない。

■菊(零姫)
アーサーの最初の寵姫(愛人)で、アーサーの魅了の力から逃れるために一度自分で命を断ち転生の術で遠く離れた所で暮らす。
下級妖魔。
妖魔:人間とは違い、遥かに長い寿命と強い力を持つ。見た目が美しいものが多く、そのためか醜いものを嫌い美しいものを手に置きたがる習性がある。力の強い妖魔はその意志で持って相手の妖魔を消滅させることができるため下級妖魔は本能的に上級妖魔に従う。魔物や相手を自分の身体に取り込み力を手にする能力あり。
※アーサーはその強大な力と魅了の力によって多くの妖魔や人間を従え一つの国を持つまでになった

右下の矢印から続き読めます。
 

力の強い妖魔が拮抗していた頃、とある妖魔がライバルであった妖魔を滅ぼしました。

滅ぼされた妖魔の寵姫であった女性は身ごもった子を守るために巨大な薔薇となりその茨で敵をよせつけず、広大な薔薇園の中で愛する妖魔の子アーサーを育てていました。
薔薇園のそばでひっそりと暮らしていた下級妖魔の菊ちゃんは、その美しく魅惑的な薔薇園をとても気に入ってて(上級妖魔の子を宿すものだとは知らず)よく遊びに行ってたのでした。

ところがある日薔薇園が枯れ始めてうろたえる菊ちゃん。
知り合いの妖魔のフランシスさんの「滅ぼしそこねた妖魔の子の息の根を止めるためにライバルの妖魔が呪いをかけたんだ」という言葉を聞いて薔薇園をなんとか守りたいと思うのでしたがもちろん止めるフランシスさん。

「美しいものを大切にしたい気持ちはよくわかるけど相手が悪い。あの上級妖魔に君が邪魔してることを知られたら殺されてしまうよ」

それでも、あの高貴な香りを放つ美しい薔薇園を守りたい菊ちゃんは自分の持てる力をもって薔薇園が朽ちるのを必死で止めます。
薔薇の蕾が大きく育ってほっとしたのもつかの間、敵の妖魔に見つかり攻撃の手が菊ちゃんにのびようとしたそのとき、薔薇園の茨が敵の妖魔を総攻撃し相手は消滅してしまいます。驚いて振り返ると大きな蕾が開き、そこから今までに見た事無いくらい美しい妖魔が現れたのです。

彼の名前はアーサーといい、初めて目にした菊ちゃんと恋に堕ちて契約を交わします。(愛人契約みたいな感じでアーサーさんの力の庇護下に置かれるとかそんな感じ)
美しい彼に心とらわれ、上級妖魔の醸し出す高貴な香りと魅惑に逆らえない菊ちゃんはそのままアーサーさんの最初の寵姫になるのでした。
やがて力を増していったアーサーさんはその力を誇示するかのように手下の妖魔や寵姫を増やし続け、菊ちゃんはそんなアーサーさんに恐れや嫉妬、疑問を持つように。

そもそも自分がアーサーさんの薔薇園を大事に守り育てたあのときから既に、彼の魅了の力に支配されていたのではないか。
自分のこの気持ちは他の寵姫と変わらない、妖魔の彼の力によって引き出された本能のようなもので心からの気持ちではないのではないか。
それでも他の女性を囲う彼を見ると嫉妬の気持ちが沸き上がり冷静さを保てない自分がいて菊ちゃんは大いに苦しむのでした。

嫉妬に苦しむ菊ちゃんを楽しそうに見ていたアーサーさんですが、自分に対する猜疑心を感じ取って次第に冷たい態度をとるようになります。菊ちゃんは愛してくれるアーサーさんに心奪われつつも、ある日意を決して彼に進言しようとします。が、自分の力を過信した彼は菊ちゃんの態度に苛ついた態度を隠そうともせず手を振り払いました。
そのことをきっかけに菊ちゃんは彼の支配から解き放たれよう、自由になろうとします。

転生の術を施した身体に自ら刃を埋め、亡くなった身体を捨て新しい身体で別の生を歩むようになりますが、それを知ったアーサーさんは激しく動揺し怒り、なんとしてでも菊ちゃんを連れ戻すように手下に指示を出します。
元々他人より独占欲も所有欲も強くプライドも高かった彼は、去っていった菊ちゃんが離れていったことを受け入れられず菊ちゃんがいた部屋もそのままでした。
自分の支配から逃れるということは彼の力が及ばないことがあるという許しがたい事実でもあったからです。

菊ちゃんを追うアーサーさんと転生を繰り返し逃げる菊ちゃんの攻防は長きに渡って続きました。

菊ちゃん以外権力も愛も名誉も手に入れた彼はすでに世に飽きていました。
菊ちゃんとの追いかけっこは彼の娯楽のひとつのようになっていたのです。
自分の巨大な力は転生した今も働いてるはずだ、菊ちゃんがその力に折れるか自分が諦めるか…その時こそがこの追いかけっこが終わる時だと思い彼は決して自ら菊ちゃんを追う事はしないのです。

 

………という感じの妄想です。落ちは考えつかなかった。
アーサーさんが最初に欲しいと思ったのは菊ちゃんで、そのときに魅了の力が開花するきっかけになったとかいいかなーとか。
菊ちゃんがずっと守ってくれてたのを覚えてて、その強い気持ちが魅了の能力に繋がったとか。

最後はしびれ切らしてアーサーさんが迎えに行けばいいし、結局アーサーさんの力に逆らえず戻って身も心も隷属してしまう菊ちゃんでもいいし。
戻ってきたらアーサーさんは片時も離さなくなるんだろうという甘い妄想です。